責任回避主義の横行 萎縮した世の中
平成の中頃から医療機関にお上からさまざまな横槍が入ってきた。
精神科病院においては従来「生活療法」として病棟内の廊下の清掃、
ゴミ出し、風呂掃除などを当番制で患者さんにお手伝いをお願いしていた。
患者さんの中には仕事をまかされるのを生きがいにしている人たちもいて
それが生きるエネルギーになっている人もいた。
平成14~15年ごろから厚労省が「患者に掃除をさせるな」と通達してきた。
一般診療科ではありえないのだが、精神科においては生活力を維持する
リハビリテーションの役割を自分で掃除することが担っていたのだ。
現場のことを何も知らない人たちが一方的にいろいろ言ってきたのだが、
さらには院内に感染対策委員会や医療安全委員会を作れ、会議をしろ、
記録、報告書を作れと本来の業務を離れないと出来ないことを強制してきて
スタッフが患者に関わる時間さえ削られ、かえって患者さんたちへの
不利益となってしまっている。
こうした規制の中で、医療職の中にも何とか責任を取ることをさけたいと
失敗を恐れ不作為に走る人や規則を盾に患者側の生活上自然な要求まで
却下する職員が現れている。
今や、医療に限らず色々なところでお役所の規制が幅を利かせ、職員の
保身が優先でユーザーの不利益が放置されなんとも息苦しい世の中になってしまっている。

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